マルタ滞在レポート(2)

 

私のマルタエクスペリエンス

木村紀子('98年2月マルタ滞在)

Emailでのご質問も受け付けております。
noricci@mb.infoweb.ne.jp

 

私は木村紀子と申します。この3月(1999年)に東京の大学を卒業する大学4年生です。卒業旅行としてマルタに1ヶ月語学留学しています。その体験をこれからつづりたいと思います。何かの参考になればうれしいです。

ホームステイエクスペリエンス
(私は佐藤聖子さんのお宅にホームステイさせていただいた。その感想。)

信じられない、なんて素敵なんだろう。これが私が佐藤聖子さん宅のホームステイ用のお部屋に足を踏み入れた瞬間の感想。日本でいえば12畳ほどの部屋にバス、トイレ、キッチンまでついている。そしてドレッサーに可愛らしいカバーに包まれたベッド。夢を見ているみたいだった。お家の都合により途中で別の部屋にかわったがそれもまた最高。この部屋からのヴァレッタの眺め、忘れられない。
佐藤さんのお宅には、旦那様と17歳の娘さんがいらっしゃる。いつもにぎやかで楽しいおうち、こんなおうちにホームステイできてとても幸せだ。聖子さんのマルチーズ料理、日本料理、旦那様のパキスタンカレー。私も時々料理のお手伝い。おいしくて毎日たくさん食べ過ぎてお腹がはちきれそう。
佐藤さん宅には様々な方が訪れる。マルタに来なければきっと出会わなかったであろう人たち。育ってきた環境も考え方も年齢も全く違う。だから面白い。佐藤さんファミリーを含めすべての出会いに感謝している。
「人と人の関係はGIVE&TAKE、TAKEは簡単だけどGIVEが難しいのよ」
聖子さんの言葉が胸にしみる。今までの私の人生、TAKEは数え切れないほどあったけれどGIVEはどうだっただろう。大学時代もたくさんの人に出会って影響を受けて刺激されて自分の血なり肉なりにしてきた。しかし私は誰かに影響を与え刺激させることができただろうか。自信がない。この旅だって聖子さんはじめ多くの方々の好意によって支えられている。そのことを決して忘れてはいけないと思った。人に何かGIVEできる人間になりたい。聖子さんみたいに。

*学校の生徒にはホームステイしている人、学校の寮に滞在する人、ホテルを利用する人アパートを借りる人など様々だ。友達は寮にいたほうがたくさん作れるかもしれない。

マルタの学校

私が通ったのはNSTSというスクール。クラスは6、7人。学校内に日本人は3人だった。余裕をもったスケジュールを組みたかったためI20というコースをとった。このコースは水曜日がお休みで月金曜日が8時45分〜2時半、火木曜が8時45分〜12時半まで。授業料は最初の週が50ポンド、次週から45ポンドだった。時期、コースにより異なるので問い合わせてみるのがよいと思う。
教師はとても親切でフレンドリー。ひとりひとりの弱点をきちんと把握しくれ、私の場合は特に私のみの課題というのもあった。クラスはレベルが合わなければいつでも変更できる。
NSTSはアクティビティーも非常に充実している。ウェルカムパーティー、ボーリング大会、ディスコ、旅行など数々のプランを立てて楽しませてくれる。
これらに参加することによって他の国々の人たちとさらに親交を深めることができる。また学校で培った英語力を発揮する場でもあると思う。家に帰って授業の復習をバッチリするのもひとつの方法、だが会話力を磨くならやはり多くの人と話す機会を持つ事が大切だと思う。
私は学校の帰りに友人たちとCafeでお茶したり、映画を見たり、休日にはゴゾ島にでかけたりと毎日、本当にたのしく充実した日々を過ごしている。自分から積極的に話しかけて、たくさんの友達をつくればマルタ滞在は2倍も3倍も楽しくなるはず!!

マルタの観光

マルタには観光スポットも数多くある。首都のヴァレッタはもちろんのこと、そこからバスで20分。小高い丘の上には静寂の街イムディーナがある。くねくねと伸びた細い路地はその昔敵を惑わせるために、背の高い建物は影をつくり風通しをよくするためにつくられたものだという。(マルチーズの歴史の先生のお話)
マルサシュロックという漁村ではマーケットがひらかれている。エプロンや
レース編み、日曜日には魚も売られる。赤や青、黄といった鮮やかな船と真っ青に澄みきった海の眺めは最高だ。あたりには黄色や白の花が咲くのどかな風景が広がっている。ゆっくり本でも読むには絶好の場所である。
少し足を伸ばしてゴゾにでかけるのもいいと思う。ゴゾへはフェリーがでている。ホメロスの詩「オデュッセイア」でしられるカリプソの洞窟、平らであるはずなのにドームがあるように見える大聖堂の天井は必見。そしてゴゾの海もまた素晴らしい。ここからブルーラグーン、コミノ島、マルタが一望できる。
 そして私の一番のお気に入りスポットは、スリーマ。
海沿いにはCafeが立ち並んでいる。ここを風に吹かれ海を眺めながら歩くのは気持ちがいい。太陽の光の下、キラキラ輝く海ははとても穏やかだ。美しい海が近くにない東京で育った私にとってマルタの海はいつまで見ていても飽きることのない魅力的な存在だ。

マルタを訪れた理由

マルタには語学留学という目的でやってきた。語学留学ならイギリスやアメリカが主流であろう。しかし私は、せっかく留学という形をとって外国へ行ったのに日本人ばかりでかたまってしまうような滞在は避けたかった。日本人のそう多くない英語圏の国で英語学校のあるところないだろうか。そう思って調べてみた。でてきたのはマルタとジャマイカ。ジャマイカはレゲエミュージックで有名な国、でもマルタってどこだろう。これがはじまりだった。

マルタの良いところ

  • マルタは比較的治安のよい国だと思う。夜、女性の一人歩きも見かける。地元の人々もみな親切でにこやかだ。たとえばこんなエピソードがある。
    ある日、私は郵便局にポーチを忘れてきてしまった。中には長年愛用しているボールペンが入っている。あとで気がついて自分の不注意に後悔し、「取りにいってもないだろうな」と思うと悲しかった。翌日あきらめつつも、郵便局を訪れた。するとそこに足を踏み入れるや否や「こっちこっち」と局員のお兄さん。そして「これ君のじゃない?」と笑顔でいうその手には私のポーチが!! とっておいてくれたんだ、私の顔も覚えていてくれたんだ。そう思うとうれしくて
    「ありがとう」
    をくりかえさずにはいられなかった。
  • 公用語はマルタ語と英語。それゆえ英語はどこへ行っても通じる。
  • 食べ物が非常に安い。Cafeではカプチーノとケーキで1ポンド前後。
  • 学生であれば国際学生証を日本で手に入れておけば、ほとんどの美術館、遺跡で入場料が無料か半額以下になる。バーガーキングは10%引き。

最後に

ため息が出るほど美しい海、豊かな自然と歴史を感じさせる建造物の数々。こんな環境のもと英語の勉強をしたいと思うならマルタがおすすめです。そして駆け足でまわるのではなく、ゆっくりじっくりとマルタを堪能していただきたいと思う。

1ヶ月の滞在はあっという間だった。しかし、これだけは約束できる。私はまた必ずマルタにやってくる!! 
明るく親切な人々、紺碧の海と空、美味しいパンとフルーツに会いに、また必ず。



[前のレポートを見る]

[次のレポートを見る]

[このページのトップへ]

[「日本人コーディネーターのご紹介」へ]



中央地中海通信へ

Copyright;
Noroko Kimura/Seiko Sato/Chuoh-Chichukai-Tsushin/Sakata Makoto
木村紀子/佐藤聖子/中央地中海通信/坂田 真