◇■◇ ハルサフリエニのハイポジウム(Hal
Saflieni Hypogeum) ◇■◇
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ヴァレッタ南近郊、タルシーンの近くハルサフリエニという街にある、巨石の神殿群と時代を同じくする、規模の大きな地下神殿の遺跡です。構造は三層からなり、一番深いところで、地上より7メートルとなります。中から、7000体の人骨が発見されたため、地上にある巨石の神殿とは違いもともと墓所として作られたという説や、もとは神殿だったが青銅器時代に墓地として使われたという説が唱えられています。一方で、巨石の神殿同様、現在の正当派考古学者の定説よりもずっと古くに作られたものであり、7000体の人骨は新石器時代、銅器時代に、マルタを天変地異が襲った際に地上の墓地から流れこんだという説もあります。
遺跡の保全上の理由で、長年のあいだ、一般には公開されていませんでしたが、2000年8月より、公開が再開されています。
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入り口はこんなカンジです。この扉を入ると、受付があります。
この中で、遺跡が厳重に管理されています。
見学の予約も、ここで受け付けています。
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見学の際、ビデオによるレクチャーをうけたあとに、まず案内される、現在のハイポジウムの地表レベル。
右奥に見える回廊を通って、下の層へ降りていくようになっています。
周囲は、完全に建造物によって密閉され、窒素酸化物などから保護されています。
画像提供:大地舜さん
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内部の構造は、地上の巨石神殿と同じものを地下の岩盤を彫って造ったというイメージを抱かせます。
画像提供:大地舜さん
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